御粗末ですが読んでくれると嬉しい。
感想とかもらえるともうめっちゃ。
ちょっと暗いなあ
あとがきてきなもの。
マジックスクールは死神が校長を務める異次元の学校。不幸な子供に届く入学許可書。その異次元はあの世に近くてあの世とは違うところ。不幸だった子供たちが自分の願いを現実に叶えたように見せる幻の世界。魔法、とはそういうもの。
例えば、性格も容姿も不細工で誰からも好かれずに虐待されていた子がこう願うんだ。
「私は人気者になりたい」
すると、誰からも好かれる子になれる。
例えば、戦争で父を失い。
「母さんを守れよ」
「うん」
って約束したのにそれが叶わず、一人になってしまった子がこう願うんだ。
「僕は強くなりたい」
すると、誰よりも強い心と力を手に入れて、もう誰も大切な人を失わずにすむ。
唯、現実世界では死んだことになってしまうけれど。
―――――――――――――――――
神様は僕のお願いを叶えてくれていた。ライフは本当の意味で“僕”のこと好いていたんだ。“僕”に笑ってくれた。でも、それに気がついたのは手遅れになってから。僕、馬鹿だよね。本当は幸せを貰っていたのに気付かないなんてさ。
ごめんね、ライフ。
ありがとう、神様。
しあぴょん≫暗いのはお嫌いですか?
>>61
いや、嫌いじゃないんだけど
作者の心情とかを考えてしまうから
ちょっと気になる
読んだ
おつ。
何故登場人物にこんな考え方をさせるんだろうとか。
伝わらないだろうね。
あんまりマジレスしたくないのよw
暗いけどおもろかったよ
しあぴょん≫wwなんか有難いけど…唯の厨弐病抜けない阿保な高校生だから気にすんなw 読んでくれてありがとう。
心情って言うのはこういうのに繁栄されてるものだぜ?w現状報告になるのだが…
――――――――――――――――
『我が家に有りがちなこと』
響き渡る長女の怒鳴り声。
「五月蠅いっ!!」
それに返された母の声もまた、姉とよく似たしゃがれた怒鳴り声だった。
リビングから次女の啜り泣きながらも怒鳴る声。妹は風呂からあがるとすぐに二階へ駆けて行く。アイツ逃げやがったな、畜生。
僕の部屋にノックもなしに入って来た母はいつもみたいに泣きながら僕に長女の愚痴を零す。僕はヘッドフォンを少しずらすと右から左へ母の声を聞き流す。
―ああ、そう、ふうん、そっかぁ、そりゃ大変だ、困ったね、酷いな、
相槌を打ってやればいい。巻き込まれるのは御免だ。母が満足したように僕の部屋から立ち去る。ドアくらい締めてけっつぅの。自分で立つのも面倒だから
「ココア!」
僕は少し大きな声を出す。怒鳴り声にならないよう、出来るだけ優しい発音で。
すぐに床を爪で引っ掻いたような音と小さな荒い息。そのまま音はドアの前で固定される。机の引き出しから犬用のジャーキーを取り出すとココアに向き直る。
「おいで」
ココアはそのままタカタカ駆けてきて、僕の足元でお座りする。頭を撫でると素直にジャーキーをやった。
ココアは部屋のドアへ向かうと手慣れた仕草で器用に僕の部屋のドアを閉めた。そのまま再び僕の足元に来ると僕は適当な大きさのクッション(あまり綿が入り過ぎておらず、座布団代りに為る様なもの)をそのあたりに置いた。そこに蹲る様にして寝息を立て始めるココアに膝に掛けていたブランケットを掛けた。
ココアは顔をあげ、何事もなかったように眼を瞑った。親友ならではの挨拶。
『何かあったらすぐ先生に言ってね』
連絡帳もどきに書かれたその文字をもう一度読む。ヘッドフォンからは相変わらず誰も知らない曲が流れていた。怒鳴り声をかき消すように大音量で流れてくる音楽はBGMと言うにはどうも騒がし過ぎるなぁ。
リビングで大きな物音がして何かが割れる音、母のヒステリックな声、次女の悲鳴が小さく聞こえた。
僕は小さく溜息を吐くと音量をまた少し上げて
『心配いりません。我が家は今日もいたって平凡です』
と書いて、連絡帳もどきを閉じ、足元のココアを抱き上げ、膝に寝かせると目を閉じた。温かく寝息を立てるダックスフントはどんなブランケットより心地がいい。
しばらくして、いつの間にかココアが膝の上に居ない。音楽を止めてみるとリビングから長女、母の笑い声がする。テレビでも見ているのだろう。僕はPCをシャットダウンすると欠伸をしてリビングに向かった。
お腹が空いたからだ。時計を見るととうに〇時を回っていた。ココアは自分の小屋の中、沈黙。
妹はあのまま自分のベッドで眠ったらしい。次女が自室で啜り泣いている声が廊下に響いていた。
母と長女に完全に存在を無視されつつ、レンジに頼った夕飯を済ませると適当な歯磨きをして風呂に入った。
『ぶるるるるる』
口を湯船に沈めた。母以外の三人が入ったとは思えない程透き通ったお湯。そう言えば次女と妹は生理だって言っていた…。長女はいつも湯船につからないし。事実、僕が一番みたいなものか。
リビングから聞こえてくる下品な笑い声が大嫌いで、耳を塞いでみた。それでも声は聞こえてくる。僕は観念すると大人しく体だの頭だのを洗ってあがった。本当なら「あがったよ」って言いに行かなければならなかったが、気が向かないからそのまま自分のベッドで眠った。いつの間にか僕のベッドに入り込んでいたココアに苦笑し「お前は猫か」なんて無意味な突っ込みをすると床につく。犬って温かい。ココアを抱いて目を瞑る。今宵は…って言ってももう日付変わっているんだけれど…良い夢が見られそうだ。
「おやすみ」
64≫ww
65≫ありがとう
「洸」
僕の住む国は戦争をしていた。アメリカに住んでいた僕の父は陸軍で、偉かったそうだ。会えないけれど、僕は優しい父の字が大好きだった。尊敬していた。自慢だった。
ある日、久々に帰って来た父は「キャッチボールをしよう」と言った。
僕と父は朝から夕方までずっとキャッチボールをしていた。単純なボールの投げ合い。父と僕は色んな話をした。僕の学校のこと。友達のこと。好きな子のこと。そして、
父の仕事のこと。友達のこと。母のこと。僕が父に
「大好きだよ、パパ」
って、抱きついたらパパは僕の小さな体を大きな腕で抱きしめて
「パパもさ」
僕は嬉しくて、嬉しくて。此処に父が居ることが夢のようで泣いた。
翌日早朝。
「寝ていてもいいぞ」と笑った父に僕は眼を擦りながら「眠くない」と言ったのを覚えている。僕が堪らなく抱きつくと父は
「またキャッチボールしような」
と笑った。顔さえ見えなかったものの、僕を抱きしめた父の声は確かに優しく微笑んでいた。僕は唯、しゃっくりをあげながら頷くことしか出来なかった。そんな僕から少し離れると屈んで僕の頭を撫でる。無言で微笑み、唯。撫でていた。
僕は何だかこれが最後な気がして泣きそうになった。
そう、つまり。僕は泣き虫だった。学校でもいじめられっ子だったし、よく泣いた。
そんな僕に向かって父はすく、と立ち上がると敬礼して真面目な顔をし
「いってきます」
僕も涙をぬぐって口を噤んで敬礼をした。
「いってらっしゃい」
そう言ったのは僕ではなく涙声の母だった。父は母を抱きしめるとその後もう一度笑顔で敬礼し、振り返らずに出て行った。啜り泣く母の声を耳に僕は家を飛び出して行った。
「パパ!!」
しかし、父の姿はなかった。僕は道端にへたり込んだ。
それから暫く経って、僕も知っている父の友達が僕を抱きながら父が死んだと言った。
母が号泣した。僕も泣きそうになった。だけど、父の友達が僕を離して
「泣くな」
と言ったから、泣かなかった。パパがそう言っているみたいな感じがした。
「お前の父さんは、×××は立派な男だ。…だから、お前も立派になれ。強くなれ」
僕は誓った。パパの為に強くなろう、と。
これから生きていく皆の為に。泣き虫で弱虫だった僕の為に。…僕はパパの誇りになろう、と。
「僕は…僕は強くなりたい。これからママを守れるような、強い男になりたい。」
パパの友達はゆっくりと頷いて、僕の頭を撫でた。それはやっぱりパパのとは違った。
僕は自分の手の甲で涙を拭った。もう、泣かない。…そう誓った。
『弱いものを救おう。弱い自分を倒そう』
End.
>>60の戦争っぽい話書いてみた。終わり方がACのCMっぽいのは気にすんなw
じゃあ、明日は大事な予定があるので→知りたい人(?)は恋バナのところの「俺の先輩がレズなんだが」を見に来てくれさい。(気が向いたら、でもいいのでレスしてくれると嬉しい)
でわでわ、おやすみです
読んだ
おつ。
よんだぁ!!
おつかれ!
ありがとう!
73、74≫さんくす。
pc直ったw
おめと・*・:≡( ε:)イェイ
投下まで暫しお待ちを
今日はいい天気ですね。さて、この雨を降らせるのも、おひさまを呼ぶのも。風を吹かせるのも、雲を生むのも。すべて神様です。世界には沢山の神様が存在しています。信じる心が神様をつくるのです。
ところで、みなさんお時間よろしいでしょうか。
ならば、神様の話をいたしましょう。名もなき、一人の神様の話を…。
あるところに女の子と、見習いの神様がいました。見習いの神様はまだ見習いなので感情がありません。神様は幸福の神様になりたかったのですが、世界には既に幸福の神様が大勢いるので見習いの神様は幸福の神様にはなれませんでした。だから、見習いの神様は何の神様でもなく、今日ものんびり雲の上でお昼寝をしていました。
あるところにいた女の子はミチルと言う名前ではなく、ましてやチルチルと言う兄を持つわけでもなく。青い鳥が家に居る訳でも、捜しているわけでも、捜しに行くわけでもありませんでしたがこう言いました。
「なんで私の所にサンタさんは来てくれないのかな」
何の神様でもない神様は偶々それを聞いていて、まだまだクリスマスは先だって言うのにそのミチルと言う名前ではなく、ましてやチルチルと言う兄を持つわけでもない、青い鳥の居場所なんて考えたこともない女の子がサンタさんからプレゼントを貰えないと心配しているということがとても可哀想になりました。世界中に居るどんな子供より、この子が可哀想に見えたのです。(こののんびり昼寝ばかりしている神様の目はまさに節穴ですが、幸せの神様と言うものは大体みんなそうなのです。誰が不幸なのか、誰を助けるべきかわからないから神社なんかをたてて「助けて下さい」って言いに来た人を助けるんです。)
そして、暇で暇で仕方がなさそうなその神様はその子のサンタさんになってあげようと思ったのです。その女の子だけのサンタさんに。
いつも眠そうな神様は女の子の欲しいものを一生懸命考えました。だって、その女の子はいくらクリスマスが迫ってもサンタさんに手紙なんて書きませんから、お昼寝ばかりしていたこの神様にはさっぱり女の子の欲しいものが分らなかったのです。
お日様とハミングしていた神様はサンタさんになろうと決めたその日から、次第に下界を、女の子を見ていることが多くなってゆきました。そして、その無邪気な女の子を見守るうちにまるで自分の娘の様な、そんな愛しさを感じていました。しかし、馬鹿な神様はまだその心の温もりの正体がわからずにいました。
女の子はリタ、という可愛い名前を持っていました。それに、少ないけれどお友達もいて、少しだけ…幸せそうで。毎日おいしいご飯を食べて、服を着て、学校に行って、お風呂に入って、布団で眠るだけのお金がありました。それしか出来ないけれど、それだけのことが出来るお金がありました。女の子は別段いい子と言うわけでもなく、時々居眠りをしたりしました。…だけど。時々お年寄りの歩道を渡る手伝いをする、そんな子でした。暇ではなくなった神様はそんなリタを眺め、いつの間にか微笑んでいました。
「ねぇ、いったい君は何が欲しいんだい?」
リタは一向に欲しいものを言いません。少し男前になった神様は困ってしまいました。いっそのこと、
『今日のクリスマスはきっとサンタさんが来るから、何が欲しいのか手紙に書いておくんだよ』
と、リタに言いに行こうかと思いました。クリスマスの夜は今晩に迫ってきているのです。
「…待てよ?…っ!そうか、その手があった!!」
名もなき神様は立ち上がり、ぴょーんと雲から飛び降りると空を落ちて行きます。地上が近付くとくるりと宙返りをして、人間に化けてしまいました。立ち並ぶ店のウィンドウを鏡がわりにして帽子を被り直すとまるで英国紳士の様な立ち振る舞いでリタの元に向かいました。少し調子に乗ってきた神様の金髪はドイツの冬風に靡き、人々を魅了します。
「リタ」
丁度友達と別れ学校帰りのリタを見つけ、イケメンな神様はリタに微笑み、小走りでリタの元へ向かい
「…?」
振向いたリタは金髪の英国紳士風な神様に対し、クエスチョンマークを浮かべました。
「だれ…?」
傍から見たら不審者に見えるであろう神様は「え、ぼくだよぼく。ずっと見ていたじゃないか!」なんて変質者の様な台詞を言いそうになったがどうにか留まり、しかしリタへの返答が見当たらず
「ぼくは…ええっと…」
と、言いながらリタから目を逸らし、リタはそんなダメな神様をじぃっと考え込むように見つめていましたが、いきなり
「わかった!おじちゃん、りたのぱぱでしょう?」
ぱん、と手をたたき瞳を輝かせました。金髪カールのリタは確かにコミュ症神様と同じ“金髪”ではありましが、リタを黄色だとするならどもりまくる神様が扮した人は金。それにこの顔だけいい神様はストレートで蒼眼。リタの眼は翡翠に近い緑色でした。サンタになりたい神様扮するこのイケメン君が本当にいたとしてもリタの血縁上の親であることはあり得ない、と神様は決め付けました。しかし、決め付け神様は知っていたのです。リタには父がなく、その記憶すらないこと。そして、リタはいつかその顔も知らぬ父が自分に逢いに来てくれると信じているということを。そしてもう一つ。リタの父は戦死しているということも、リタのことが大好きな神様は知っていたのでした。
「あぁ。うん…そう、そうだよ」
キラキラと輝いたリタの瞳を悲しみと絶望、落胆の色に溺れさせることはできませんでした。神様の世界で嘘を吐くことは大罪であるということを勿論。見習いの神様もわかっていましたが、それでも。幸せの神様になりたかった神様は嘘を吐きました。リタはそんな優しい神様に抱きついて
「会いたかった…」
と言いました。その眼からは綺麗な雫が零れ、その涙は赤子の産声と共に零れる涙のようにどこまでも清く、幸せに満ちていました。鈍い神様はまだ気が付きません。
「ありがとう、サンタさん…」
リタはぽつりと呟いて、漸く現れた“パパ”に抱きあげられ、家へ帰りました。リタのサンタクロースになった神様はやっとリタの欲しかったものを知り、それをプレゼントすることができたのです。そして、リタのその呟きを聞いて漸く。自分はとうに感情を手に入れた、“リタの”幸せの神様であったことに気がついたのです。
「ありがとう、リタ。」
たった一人の女の子の神様はリタに言い、リタはその意を理解していないでしょうが
「うん…」
と頷いたのです。幸せの神様は自分の、自分だけの小さな幸せ(“サンタクロース”)をしっかりと抱きしめてリタの家に帰り、リタの母親に自分が神であったことを伏せて事情を話し、一日だけの“パパ”になったのです。
でも、この優しい神様は嘘を吐いてしまいました。理由がどうであれ、嘘は嘘。
クリスマスの朝。リタの幸せの神様は誰にも知られずに誰にも知られない小さな星になりました。
誰も神様のことを覚えていません。リタの中でさえ、神様は幻になってしまったのです。
しかし、神様は最期までリタの頭を撫で、笑っていたといいます。その理由はもう、誰にもわかりませんが、私はこの見習いの神様は本当の意味で幸せの神様になれたからではないかと思います。だって、たった一時でも“リタ”と言う女の子に幸せをあげた神様がいたことは世界中の神様がいくら消してしまおうとしても消し切れない事実なのです。
あのクリスマスの日、リタが確かにお父さんに逢ったことは周りがどう言おうと幻なんかじゃないのです。
神様は感情を手に入れました。それが神様が神様であったことの証拠。誰がなんと言おうと、彼は私の神様です。
空で瞬く星たちの中に私を見守っていてくれる幸せの神様の星がある。私はそう信じてる。
どうでしょうか…。(やっぱりハイテンポですかね??)
ええっと、未だに俺はサンタさんを信じてます。で、サンタの話を書こうと思ったらこの話ができました。舞台は読んでわかる(わかるよね?)通りドイツ。俺的にドイツは日本と並んで好きな国なんですよ(照)←何故照れる!?!
それで…リタは恐らく小学一年生くらいの設定です(最近の小一わからんけど…)
なんか、いいたいこと(?)が伝わったかわからないのですが、この話はいつの間にか神様にしてもらった(プレゼント的な感じ)神様とリタの感じが書きたくて…。あー、言葉を重ねるごとに伝わりにくくなっていく様な…。まぁ、雰囲気は伝わったと思うので(思いたい!!)そんな感じです。
あ、ところで、ここでうpしてる自分のssは(無断)転載禁止なので、コピペしたり(自分もワードからコピペだけどww)ましてや自分のだよーって公表したりしないでくださいね(するようなものでもないし、しないと思うけれど…っていうか、これ(等)を自分のだって言っても恥ずかしいだけだと思うし…)まぁ、一応言っておこう、ってだけなので、不快に思った方がいたらめちゃくちゃごめんなさい!!(画面越しに土下座します)
なんかいろいろ失礼でごめんなさい(82)
でわ、おやすみです
あ、あと、この話まだ題名決まってなくて…もしよろしければ付けて貰えますか(願)
沢山案があれば民主的に決めようと思いますので
伊周さーん、読んだよー!
そういえば、これ、第三者の視点だね!
珍しい・・・(ノ*ˇ∀ˇ)ノおぉ♪
最後はハッピーエンドであり、少し悲しいものになってますね。
リタは幸せだけど、神様はお星様に・・・という。
面白かったです!
というか、絵本・・・?のようでした(><。
お疲れ様です!
・・・あ!!
恐れながら、私はタイトル付けは遠慮させていただきますー(><。
伊周さんの作品に私なんかがタイトルをつけるなんて恐れおおい・・・ヽ(´Д`;)ノアゥ...
なんかすみません(;´∀`)
あ、それと話は変わりますが。
小説公開しました(><。
でも、予定では12月に公開するはずだったのに、編集中に間違えて宣伝ボタンおしちゃって・・・。
だから仕方なく完結ボタンも押してやったよ(/>_<)/
こんな悲しい公開があっていいのか・・・(><。
まぁ、良ければ読んでくださいね(笑)
駄作ですが。
駄作ですが!!!
↑大事なので2回言います。
伊周さんの足元にも及ばないほどです。
覚悟してお読みください(笑)
では( ̄^ ̄)ゞ
あ、えっと・・・
野いちごで
「アオノ」と言う名前で、
「ホワイトクリスマス」
というものを書かせていただきました。
感想つけてもらえる場合は、野いちごの感想ノートにてお願いします。そして、アドバイスがあれば、良ければ・・・お願いします・・・(>人<;)
いえいえ!読んでいただけるだけでも嬉しいので、無しでもいいんですよ!?はい。
( ̄^ ̄)ゞ
しろたん≫いえいえ、読んでくれてありがとうございました!!まだメルアド回復しておらず、アカウント(?)ないのですが見れそうだったら読ませて頂きますね。
読みました!なんだか…初々しくて、純粋で。学生ならでは…っと言うか、不慣れな二人だからこその世界観がとても素敵だと思います!!
俺は恋愛小説書くの、苦手なので(練習中)羨ましいですよ…。
アドバイス…というより、個人的な願望ですが沙紀のクリスマス当日。とか書いてみたら面白いかもですよ^^
あー、沙紀ですか。
その発想はなかったですw
ちょこっとだけ入れても良かったかもですねw
「奈菜、大丈夫かなぁー」
的な(・∀・)
丁寧なご感想ありがとうございます!!
うれしいです!
伊周さんの恋愛、また見せてください!
伊周さんの書く作品はなんでも好きなので、ウェルカム状態ですw
ありがとう!!褒められると自惚れますよ、俺w(自惚れついでに恋愛、書こうかな…)リアルダメダメなのにねwww
リアルは仕方ない!(´Д`)
うんうん、自惚れちゃえ自惚れちゃえ!w
あ、ついでに・・・
また作品公開しました!
良ければ読んでください!
タイトル↓
「先生と私。」
です!
前と同じサイトで、同じペンネで探してください(><。
ありがとうございます。
こうして誰かが読んでくれると思うと、気合入ります!
おk。
恋愛楽しみにしてますね!
はい、途中で挫折しなければ…。
ここにうpしますので、その時は読んでくださいねおrz
『money』
「お金と私、どっちが大事なの?」
「お金…」
パシンっ
痛む頬に手を添えた。
「馬鹿!!」
バタンっ
閉じられた戸を見つめた。頬より痛む心臓の辺りに頬に添えていた手をあてた。
「馬鹿…?」
―― だって、お金がなくちゃ僕は君を守ってやれないんだ。お金がなくちゃ君は僕の元から離れてしまうんだ。それなのに 君を守りたくて、君に傍に居てほしい僕は…
「どうすればいい?」
目から自然に出た涙は僕の頬を伝って立ち尽くす僕の服の襟辺りに染みた。
キィ…
「ミツバ様…」
涙を乱雑に手の甲で拭うと振り向いた。
「なに?」
「イズミ様を御捜しに致しましょうか…?」
溜息混じりにそう言ったじいに僕は首を横に振った。僕の所にイズミが来てから、今日みたいにイズミが出て行ってしまうのは何度もあった。頻繁に出て行ってしまう、そんな彼女を僕は毎度捜し、ここに戻る。だけど、本当はわかっているんだ…。彼女はここが、僕の隣が、嫌いなんだ。幾ら捜しても逃げてしまう。幾ら僕が胸を痛めようとも彼女は構わず去って行く。
「いいよ」
僕はもう一度、今度は口に出してじいの申し出を断った。
「もういい…。」
じいは何か言いたそうにしたけれど、気づかないふりをして笑った。そのまま部屋を出て行ったじいを見送ると僕は溜息を洩らした。
「ぼくは…。」
自室にあるベッドに腰かけると僕はこの部屋に居ない誰かから隠すように自分の顔を片手で覆った。目元を手で隠したはずなのに、瞑った瞼は眩しい光の存在を隠し切れない様だった。自分の目元を覆っていた筈の左手は誰かの手の感覚を伝えている。俯かせていた顔をあげてその手の主を確認する。
「…イズミ」
優しく微笑む彼女は僕の愛したイズミだ。いつだって、泣き虫だった僕に優しくしてくれて…。
それなのに、それでも、泣き虫で、君を傷つけてばかりの僕を守ってくれた。今度は僕の番。…そう、思っていたのに。僕はまた君を傷つけて…。
「僕は…僕は…」
涙のせいでぼやけて見えるイズミは確かに優しく微笑んで…
「怒ってないわ」
綺麗な蒼い瞳から涙が零れおちるのを眺めた。
「貴方のことが好きだから…。だから、悲しかっただけなのよ…」
イズミは僕の手を握っていない方の手を僕の頬に添え、僕の頭を抱くようにして僕を抱きしめた。
「ミツバのことを…愛しているから…」
「い…ず…み…」
「迎えに来て…。私を…貴方の元へ。」
『導いて』
ぱちっ
いつの間にか眠ってしまっていたようだ。
「夢…」
僕の顔には涙の流れた跡がしっかりと残されて、イズミの温かさは消えていた。
「イズミ…」
流れ出そうな涙を堪えて、僕はコートを羽織ると早朝の街へ。今まで行ったことのある場所、行ったことのない場所。行きたかった場所、行こうと約束していた場所。空腹を忘れた。倦怠感を忘れた。泣くのを忘れた。
僕は全てを忘れて、イズミを捜し回った。ふと、時を思い出すと空は満天の星空だった。そして、
「ここに…いたんだね。」
「ミツバ…」
僕がプロポーズした丘の上。イズミの靡く金色の髪が輝いて見えた。
「僕の元に…僕の隣に。帰ってきてはくれない…?」
僕はイズミに手を差し出す。
「いやよ…。だって、ミツバは私を愛してくれないのでしょう?」
「そんなことない!僕は、君を、イズミを、世界で一番愛してる!!誰よりも、いつまでも!」
気づけば僕の手は僕の両脇で二つ揃って握り拳を作っていて、唇と両眼も固く閉じていた。
くすっ
うっすら、恐る恐る目をあけ、体から力が抜いてゆく。イズミは片手を口元に添え、静かに笑っていた。
「ミツバが私に初めて告白したのもここだったわね…。散歩に行こう、なんてらしくないことを言って、ここで星をみた―
『僕は弱虫だし、泣き虫で…。君に迷惑ばかりかけたし、頼りないかもしれないけど…。僕、君を守ろうと思うんだ。君を傷つける全てのものから…。僕の持てる全てのものを犠牲にしても、君を守ってゆきたいと思ったんだ。だから、だから…君のこと、恋人として、君のパートナーとして。僕に守らせてくれない?』
そう、今みたいに必死になって言った貴方が愛しくて、愛しくて。」
あの時を思い出すように眼を瞑って空を仰いだイズミに僕は深く深呼吸をしていった。
「僕は世界で一番、何よりも君が大切で、何よりも愛してる。世界中の誰よりも君を愛してる。それだけは今も昔も変わらず、自信を持って言える。」
「じゃあ、なんであんなこと…」
「だって、だってね。君は僕が君の主だから、傍にいてくれるんでしょう?僕が君の主だから、愛してくれるんでしょう?それにね、幾ら僕が君を愛しても、君を悲しみから救ってあげることなんてできないんだ…。お金がなくちゃ僕は君を守ってやれないんだ。愛なんかじゃ痛みは消えない。お金がなくちゃ君は僕の元から離れてしまうんだ。それなのに僕は君を守りたくて、君に傍に居てほしいくて…」
自分で言いながら情けなくなる。そんな僕を愛してくれた君の前で僕は必死に涙を堪えた。
でも、君は僕に微笑んで一言
「馬鹿ね。」
って言って、僕を抱きしめる。
「私は我が主、ミツバ様として貴方を愛しているんじゃないの…。一人の人間として、男として。私はミツバ、貴方を愛しているのよ。」
遂に僕の涙は零れおちた。あとから、あとから溢れだす涙を止めることなんて出来なかった。どうでも良かった。
「私はなにがあってもミツバの傍に居るわ。ずっと…ずっと…」
耳元で囁く様なイズミの優しい声は僕の心臓の辺りをきゅうって締め付けて、息苦しくさせた。
お金に埋もれて、お金しか信用できなかった僕に優しく接してくれた。愛を教えてくれた。僕を人間にしてくれた。たった一人の大切な存在。僕に、お金で買えないものを教えてくれた。大事な人。
「僕は…。僕はミツバだから、四つ葉じゃないから、君に幸せをあげれるかわからない」
「うん、知ってる。」
「でも、君に僕の持ってる全ての愛情を注ごうと思う。君の教えてくれたこの愛情を、君に捧げようと思う」
「うん、わかってるわ。」
「僕はそんなことしかできないけれど…それでもずっと傍にいてくれる?」
「うん…。それで十分よ」
「イズミ…愛してる」
「私も、愛してるわ…ミツバ」
end.
あとがき。
オチが糞でごめん。題名が糞でごめん。文章力が糞でごめん。設定が糞分かり難くてごめん。内容なくてごめん。
とりあえず設定。ほとんど決まってない様なもんでごめん。
↓
ミツバ:金持ち。過去に人間不信に陥り、金に溺れる。その当時偶々買ったのがイズミである。
イズミ:悪く言えば奴隷。悪く言わなければ召使。古くからミツバに仕えている。
以上。謝ることが多すぎるので書き逃げする。
あんま恋愛小説にならんかった…↓
先生と私、読んでみてるがもうちょいかかりそう…。
100か…すげぇなぁ。
みんな、ありがとう!これからもよろですm(_ _)m
しろたん≫読み終わった!何とも言い難い、奇妙な話だった…。題名の時点で「ほのぼの」を想像していた僕は度肝を抜かれますた…。
でも、そうだね。誰かの為、ましてや恋人の為に死ねるってすごいよ。秋奈が13歳だったらよかったのにな…。
よんだよ!!
大人の人の恋愛って初めて読んだから、すごい新鮮!!
っていうか、そんなに謝らなくても・・・ww
素敵だったよ?
設定も、読んでいくうちにわかったし。
大丈夫です!
最後は素敵にハッピーエンドで良かったです!!
また期待してます!
>>102
感想ありがと!!
やっぱり、奇妙って思ったんだ?w
自分で読み返したときも、「あぁー、なにこの奇妙な物語・・・w」って思っちゃったくらいで(´ヮ`;)
しかもハイテンポすぎて何いってるかわかんなかったと思います。すみません(><。
そっかー、ほのぼのを予想してたんだったら、すごい衝撃的だったかもね・・・( ´∀`)
というか、先生も秋奈も、ここに出てくる人達はみんな狂ってます(´ヮ`;)だから余計に奇妙だったんでしょう。
もうこんな奇妙なものは書かないと思いますw
いや、あるかも・・・?
というか、なぜに13歳なんですかw
なろうに投稿しようか!
小説家になろうってサイトな
しろたん≫そ、そぉ?(なんとなくつたわったんならよかった…)
うん、また書けたらうpするね♪
えぇっと、奇妙って言うか、僕じゃ絶対書かない(書けない)話って言うか…想像もしない話だったから、不思議だなぁって。ほら、同じ恋愛小説(?)なのに、しろたんと僕の話ってやっぱりどっちがいいとかじゃなく思考が違うから、そういう意味でも…(何言ってるかわからなかったらごめん)
13歳までは確か少年法(だったと思う)で少年院行きで、深く罪に問われないから…。
105≫ちょっとぐぐってくるが、俺携帯ぶっこわれてんw
あぁあぁ、なるほどw
いやいやてゆかね、もともとあんな話は初めてなんよw
いつもは純愛しか書かないの。
あんなヘンテコにドロドロしたもんはそうそう書こうと思はないよ(;´∀`)
だから、ホワイトクリスマス的なのが私の本業的な感じかな?
それにね、別に奇妙が悪いとかじゃなくて、なんとなく褒め言葉にもなってるから、それでいいよ?
ありのまま伝えてくれたらいいんよw
だいじょぶだいじょぶw
あ、少年法か。なるほどねw
まぁ、秋奈が13歳でも、どちみち死ぬ末路を私は作ってたような気がするよw 初めから、そういうラストにする予定だったしね。
まま、読んでくれてありがとう!
そっか。うん、まぁ面白かったよ!
いえいえ、これからもうpしたら教えて下さい、読みたいので…。
と言うより(?)これからもよろしくお願い申す。
はいー、またうpしてちょうだいねw
こっちも読みたいですw
「貴方が好きです。付き合って下さい。」
放課後。一通の手紙によって呼び出された近所の小さな公園は三関(みせき)と俺を茜色に染めていた。
三関は俺の後席の女の子。ルックスは普通に普通だし、可愛げがなくはなく…。しかし、彼女は所謂(いわゆる)、『黙っていれば可愛い子』なのだ。だが、ここ半年程彼女の前席を務めた俺からしてみれば彼女は決して『黙っていなければ可愛げのない子』ではないのだ。
ここで誤解しないで欲しいのが、俺は断じて彼女に恋愛的な意味合いで好意を抱いているわけではないということだ。
彼女は恥じらうわけでもなく、照れた様子もなく。彼女らしく、唯、俺を見据えていた。
一つ。俺は不思議に思うところがあった。
【どうして俺なんだろう…?】
今の今まで、彼女は一度もそんな素振りを見せたことがなかったと思う。いつも素気ないし…。(まぁ…。それも彼女らしさだし、良いんだけどさ。)
俺が散々黙りこくった挙句に漸く口にしたのは
「ど…どうしたの…?」
なんて見当外れな、現実逃避染みたものだった。
「貴方のことがずっと好きだった。今も変わらない。日に日にもっと好きになっていく…。私、貴方のことが好きなの。だから…私とお付き合いして下さい。」
即答した彼女の言葉はまるで心を感じさせない。
俺は困った。困った挙句に困り果てた俺は恋愛に全く興味のなさそうな少女に告げた。
「それが本心なら考える。でも、俺の中で三関はそんなこと言う奴じゃなかったからさ…。ちょっと混乱してるんだ。」
正直に告げた俺の本心には俯くと思い切った様に一言。
「貴方の中の私と本当の私が必ずしも一致するとは限らないよ。」
三関は一瞬悲しそうな、切なそうな顔を見せると、踵(きびす)を返して俺の前から去って行った。途中、一度振り返り
「また明日。水澤(みなざわ)くん。」
と言った。俺は
「お、おう…」
なんて情けない声。
俺は少し“うぬぼれくん”だったのかもしれない。否、俺はうぬぼれくんだ。三関のことを分かった気でいた。
【明日、に謝らなくちゃなぁ…。】
俺はゆっくりと公園を去り、帰路に着いた。家に帰ったら取り敢えず、風呂に入ろう。冷えた体を温めながらゆっくりじっくり。三関への返事を考えよう。
ふと、空を見上げるとそれは鮮やかな菫色に染まっていた。
のちしょ。
思いつきで即興で書いたった。(いつもなら一回wordに書いて、それをコピーするのだ)
なので誤字とかあるかもですorz
おぉ!
綺麗な話だね(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )
私、三関ちゃんの気持ちわかる気がするなぁ。
告白の時にあんなこと言われたら悲しいよね(´・ω・`)
続きが気になるけど、やっぱりこのお話はここで終わりじゃないとなぁと思う気持ちがあるなぁ・・・(´×ω×`)
複雑複雑・・・。
伊周さんは最近は恋愛に挑戦中ですか?
悪くないよ、どれも素敵ですヽ(*´∀`)ノ
また読ませてくださいねー。
お久しぶり(?)です。
>>112
ありがとお!残念(?)ながらこの話は続き作ってません…。
はい!!恋愛と童話とミステリー(トリック考えんの無理…)と…ホラーもかな…?(やべぇ殆ど全部じゃねぇか!!w)苦手なので練習中…。(どれでも隔てなく書けるようになりたいのだ!!)
あとは…。自身、恋愛中だからかなぁ…。
うん!!またうpしたら宜しくです!!!
因みに、三関と水澤にはモデルがいて、水澤は俺の友達、三関はその後輩。実際、三関(モデルの子)が水澤(のモデルの友人)に告ったらしく、「なんで俺なのかわかんねぇ…」と友人が言っていてことがこの話の発端。
その後、三関と水澤(もうこれでいいや!!w)
はお付き合いできたらしい…。(噂では)
「幸せの音」2014/07/01
「カカオ。じゃあ、行って来るからね」
「ん…すぐ帰ってきてね。」
「あー 泣くな、泣くな。」
わしゃわしゃ僕の頭を撫でるのは僕の大好きな人。
僕は彼女が大好きだ。だから彼女が“行って来る”のは寂しい。
「うぅ う…」
だけど行かないで、なんて言わない。言えない。
君を困らせてしまうだけだって知っているから。
何をしたって君が行ってしまうって分かっているから。
「出来るだけ早く、帰ってくるからさ」
「うん…」
涙目の僕に微笑をくれると君は玄関のドアを開け、鍵を閉めた。
最近なんとなく分かってきた、君が帰ってくる時間。
寂しくて堪らないのは、まだまだ遠いのを僕が知っているから。
『コンコン』
窓をたたく音。
「…?」
『コンコン』
窓の外には見知った猫。
「開いてるよう…」
何て言われるか分かっているから、涙を拭った。
「やっほぉ。」
「うん…」
「…また泣いてたんだ?、カカオ」
「うぅ…ねぎぃ…」
「もぉ…しょうがないなぁ、カカオは…」
彼女はネギ。この辺に住む飼い猫だ。
ネギは優しくって、たまに怖いけど…よく僕のとこに来て遊んでくれるんだ。
「はいはい、もぉ泣かないで。あんたの“飼い主”が帰ってくるまで、私が遊んであげるからさ」
「…うん」
家の中を走り回ったり、ネギの得意のかくれんぼ。僕もネギも大好きなひなたぼっこ。
ゆらゆら揺れるネギの尻尾とパタパタ振れる僕の尻尾は君が帰ってくるまでの時を刻む。
「はぁ…はぁ…ちょっと休憩…」
「うん!いいよ!!」
「何でカカオはそんなに元気なのよ…」
「えへへ…そうかな…?」
「あー 疲れたぁ。ね、今日は晴れてるし、次はひなたぼっこしない?」
「いいよ!!僕もお日様と遊びたいから」
僕んちの窓に腰掛けて のんびり道を眺めていた。
「ねぇ…」
「なぁに?」
「一緒にちょっと外に出てみない?」
「え!?やっ、そんな、駄目だよ!!」
「大丈夫よ。私がついて行ってあげるからさ」
「うぅ…でもぉ…」
「あんた、私が信用できないって訳?!」
「そんなこと言ってないじゃないかぁ…」
行けばいいんだろう?行けば…。と、お日様にさよならしてネギの後に続く。
いつものお散歩コースから外れた道は全てが僕にとっては初めましてだった。
ピッタリ ネギの後ろについて歩く。ネギはそんなことお構いなしにスタスタ歩いていってしまって、いくら聞いても何処に行くのか教えてくれなかった。ひたすら追うネギの尻尾はゆらゆら揺れるけど、ネギと同じで。唯、今はもう寂しくはないの僕は知ってる。
ネギは魔法使いみたいに僕の寂しい気持ちをお月様まで飛ばしてくれるんだ。暫く歩くとたまに休憩して、夕方になって。空が紅茶みたいなオレンジ色になった頃、
「ねぇ、何処に行くの?」
ずっと言っていた質問にやっとネギが出した答えは
「此処よ」
「わぁ…!」
そこは小高い丘の上で、オレンジ色の町が見渡せた。さっき通り掛った駄菓子屋さんもこぉんな ちっぽけに見えた。僕んちも遠くにぽつんとしていた。帰らなきゃいけない時間だ、と赤い僕が言った。
ずっと此処に、この景色を見ていたい、と青い僕が言った。だけれど ネギも僕も何にも言わなかったから、ちょっとだけ。ほんのちょっとだけ。此処にいることにした。
お日様がおうちに帰った頃、ベンチの近くの時計のちっちゃい針が7の所を指差していた。
僕より先にそれを見たネギは
「帰ろうか」
と言ったから、うん、って僕も帰ることにした。帰り道は下り坂が多かったからか、行きより早く、楽におうちに着いた。窓からするりと中に入ると塀の上のネギが言った。
「もうそろそろあんたの“飼い主”帰って来るでしょう?」
「うん…」
「じゃぁ 大人しく待ってることね。…じゃあね」
「あっままっ待って!」
とっさに声が出ていた。
「あのさ、その…またお外、連れてってくれる…?」
勢いで言った一言にネギはいつもみたいに優しく笑うと
「いいわ」
と言った。帰ろうとするネギの後姿があまりにも寂しそうだったから
「ネギが寂しくなったら、僕がその寂しいの。お月様まで運んでいってあげるからね!!」
自分で言って、自分で照れた。ネギは振り向きもせずに
「ありがとさん」
と言うと窓の中から消えてしまった。ネギの首についた金色の鈴が小さくなったのが聞こえると
僕はお月様を見ていた。ネギはもうおうちに着いたかな?それともまだ、青白い街灯の下を尻尾を引きずって歩いてる?お月様は何か良いことがあったのか、とても綺麗に見えた。
ネギもこのお月様を見ているのかな。
まだ耳の中で響く鈴の音。少しづつ小さくなって消えてしまいそう。
だけどなんだか心地良くって、耳を澄ましていた。
ネギと遊んだ日はいつもこんな気持ち。楽しくてちょっぴり寂しくて。
だけどこの鈴の音が幸せの音だって僕は知ってるよ。
おしまい?
随分(?)前に書いた駄作。未だに何がしたかったのかよくわからないです…(苦笑い)
どうもー。
テスト期間だったので、しばらく来れなかったんですが・・・。お久しぶりです!
か、かわいいお話ですね・・・(*´>ω<`)
なんだかほのぼのしてて、ずっと見守っていたいという気持ちが出てきましたヽ(*´∀`)ノ
なんか個人的なんだけど、ネギが最後に「いいわ」って言ったとこが好きです・・・www
また読ませてください!
では( ̄^ ̄)ゞ
119>
テスト乙!ありがとう!!俺は(自分で言うのもなんだが、)犬か猫が飼いたくなった…w
猫が飼いたいwww
盛大に名前変換わすれてたな(´・ω・`)
しろたんは犬派?猫派?
大丈夫!(?)俺も忘れることあるよ‼︎名前変えんのw
「妖精に❤️をした馬鹿が僕だった件 」
僕はある時、妖精に出逢った。きっかけは落ちていたのを拾ったからだ。僕は暫くその妖精の面倒をみていたが、その小学生くらいの妖精にいつしか僕は恋心を抱いていた。妖精の方も僕のことを好いてくれているようで僕らはいつも一緒にいた。
ある時、妖精が言った。
「私は国に帰らなくてはなりません。」
そしてこう続けた。
「貴方も一緒に行きますか。」
僕は即答した。
「もちのろんだよ!」
こうして僕はロリな妖精と妖精の国へ行くことになった。
「着きましたよ」
嗚呼 何処からロリな妖精の声が聞こえてくる。妖精の国は本当に綺麗な所だった。もしも、物と現状を知らない人がこの景色を見た時にはきっと誰もがこう言うだろう。
「嗚呼 私は死んだのね」 と。
それ程此処は美しく、まるで桃源郷のような幸せの匂いが立ち込めていた。
僕はロリな妖精が手続やら何やらを済ませている間、つまり何日かを此処で過ごすことになった。妖精の国の国民は誰もが来客者(僕)を快く出迎えてくれた。僕は本当に時が経つのを忘れて、この国で寛いでいた。何日かしたある日、僕は自分が人間ではないことに気が付いてしまった。そう、僕はショタな妖精になってしまったようだ。
どう言うことだ…?
ロリな妖精は嬉しそうに笑って、
「これでずっと一緒ですね」
僕はどうにかして下界に戻ろうとした。だが、もう手遅れだった。この国の🐜とあらゆる妖精にその術を聞いて回った
が、それで分かったことといえば
下界に行くには条件があって
「1.犯罪者でないこと
2.大人であること
3.人になりたいと思っていないこと」
この 3 に僕は反していた。
もう帰れない。
此処に来て暫く経つ。え?あのロリな妖精?残念ながら今はJCな妖精になっているよ。そんなこと聞いてないって⁉︎…じゃあ何…?あっ、ああ…今はあいつとは一緒に暮らしてはいないんだ。なんでって? この国にはある法律があってさ。異性と同居してはいけないんだ。(うん。騙されたw)
でも、僕はあいつを恨んだりしていないよ。
此処で暮して居て分かったんだ。この世界は人間をさらって成り立っている。あのね、この妖精の一族は子供が出来ないんだよ。だから昔から下界の生物をさらって来ては此処の物を食べさせて、妖精にして来たのさ。だけど 逆に下界に戻って其処の物を食べてしまうとすぐに元の生物に戻ってしまう。これは妖精の世界にとって仕方のないことだったんだ。その代わりと言っちゃあなんだけど、そのおかげで下界では生命のバランスが成り立っているんだからね、昔から。
なんとも言えんなw
時折、光が垣間見る。そんな闇の世界。冷たくて、痛くて、恐くて。そんな深い深い水の世界で僕らは生きている。いつからか、なんてもう忘れてしまった。いつか見た光も、もう。随分前に忘れてしまったんだ。
どこまでも続く深い闇。どこかで、誰かの潜めた笑い声がする。
「次はあいつにしよう」
誰かの悲鳴。咀嚼音。潜めた笑い声。
「次はあいつにしよう」
僕は寒さに震えた。聞こえてくる浅瀬の魚たちの声は賑やかで楽しい歌声。僕は、どうしてこんなところにいるんだろう。
「どこにいくの?」
僕の問いに答えた。
「上だよ」
鯨たちの声。
「どこにいくの?」
僕の問いに答えた。
「上さ」
友の骸たち。
「僕も連れて行って」
僕の願いに応える。
「それは無理な相談だ」
者はいない。
深い闇を映しだす、僕の瞳は見当たらない。でも、見えた気がしたんだ。
誰かの悲鳴を聞き逸れてくれる、僕の耳は見当たらない。でも、聞こえた気がしたんだ。
あのとき、確かに一筋の眩い光の矢が僕の闇を照らしてくれた。
あのとき、確かに誰かの歌が僕の孤独を救ってくれた。
僕は見たんだ。“希望”の光を。あのとき、深く深く、沈んで行ってしまいそうだった僕を止めた魔法の歌。
聴いたことがあるような気がしたけれど、思い出せない。見たことがあったような気がするけど、僕は泣いていたんだ。
僕も希望の世界で生きたい。
僕も、あの光の中で生きたい。
僕も…あんな歌を歌いたい。
誰かを愛し、誰かを救えるような世界なら。何か変わったのかな。
ねぇ、もし神様が本当にいるのだとしたら。
…お願い。僕を光の世界に連れて行って。偽物じゃない、希望の世界に。
ここは、暗くて寂しくて。苦しいんだ、うまく息ができない。
ねぇ、もし僕の声が誰かに届くのだとしたら。
…お願い。僕をこの苦しみから救ってよ。僕に愛を。希望を。夢を。光を。どうか、どうか―――――――
――――――――眩い光。
「おはよう」
誰かの声。
「ご機嫌いかが?おちびさん。」
遠くで、誰かが唄っている。優しい、愛の歌。目を覚ますと、そこは時折。闇が垣間見る光の世界だった。
僕を引き戻そうとするような一筋の闇。
僕を再び孤独に晒そうとするような一瞬の沈黙。
僕は、夢見ていた。長年の運命から解き放たれ、幸せを手にすることを。……でも、知っていたんだ。希望はいつか消えてしまうってしまうって。だって、僕は闇の中に生きる、醜い魚だから。
きらりと何かが光った刹那、それは闇に溶けてしまった。
けれど、それを惜しむ暇はなかった。僕の頬を滑るその綺麗な雫はどうやっても止まりそうになかった。目の前が溶け切れない雫に覆われて、眩しい。いつか見た。いつか夢見た光に似ても似つかないその光は、僕を溶かしてくれそうだった。そして、僕は最後の一滴になって。光の世界へ導かれて逝く。
「どこにいくの?」
誰かの問に答えた。
「光の世界さ」
僕の声は歌っていた。僕の孤独を救ってくれた誰かの声には程遠い。陳腐な歌だったけれど、それは確かに愛の歌だった。
のちしょ。
おだいったーより。「水底から見る夢・頬を滑る綺麗な涙・希望はいつかなくなると知っていた」です。
にしても…。過疎気味かぁ?いや、俺が暇人なだけかww
っと、おれももっと頑張って(?)うpするので、いっぱい感想とかアドバイスとか下さい!!ね。
こんばんわ。
お久しぶりです。
1週間ほど、ちょっと病み期に入ってて、しばらく来てなかったんですけど・・・
今から感想書きますね?
↓
まず、妖精のお話から。
な、なんとも言えないほど
不思議なお話でした・・・oh......
始めは妖精が出てきたから、ほわほわしてて「きゃっきやっ」って感じでメルヘ〜ンなのかなと思ってから、最後の辺りになったときは「ふぁ!?」ってなりましたねw
はい、度胆を抜かれましたw
妖精のくせにやりやがりますね!!
生命?のからくり?がちょっと怖かったです((・・*)
妖精のくせに!!なんてことを!www
そんな風に思ってましたね(*´`*)
いやでも面白かったです!
次へ
↓
この話は・・・ごめんなさい、少し理解するのが難しかったです_:(;'Θ' ;;」 ∠):_
私的には、漁師と魚の話かなとも思ったんですけど・・・。
歌と光(おそらく太陽?)と、あとは最後のほうの声がとくにわからなくて・・・_:(;'Θ' ;;」 ∠):_
なので、感想が上手く書けないです・・・。
なんかごめんなさい(>_<)
私より伊周さんの方が上手いのに(足元にも及ばない)。
ほんとなんかすみません(´;ω;`)
いえいえ、読んでくれてありがとう。ちょっと分かりにくい表現だったな、と反省しているところ…。これは深海魚の話。(分かり難くてごめん)
じゃあ、気を引き締めて!書き下ろし!!↓
走る、走る、走る。
道のない、伸びた雑草の中を必死に走っていた。“何故か”なんて僕にはわからない。
でも、僕は走っていた。息が上がって、喉が渇いていた。酸欠からくるものか、耳の後ろがじんわりと痛かった。周りは暗い。月のない夜の様な闇。そこに、蛍火が僕を弔っていた。
“ぼくは…どうして…?”
逃げているのか。将又追っているのか。ふと、物思いにふけていると雑草に足を取られた。
「わっ」
足がつんのめって、反射的に片足が踏み込み、体を支えようとした。
ビクンっ
しかし、その足は雑草を踏みつけることなく、無様に震えた。痙攣するような、気持ち悪い感覚。
目が覚め、流れた涙を拭い、震える体を抱く。荒い息を落ち着かせて、溜息を吐く。これで何度目だ?
気がつけば、この夢ばかり見ている気がする。場所は様々だ。雑踏。海。雲。山道。屋内。…知っているところ…知らないところ。唯、共通しているのは“暗い”ということ。そして、転びそうになって足が痙攣し、目が覚める。
「…3時半。」
最近は目が覚める時間も大体一緒だ。
「どうして…?」
いつも聞こえる声。僕の声。
“僕は、どうして?”
泣いている様に弱々しく震える声でそう、問うのだ。何が?何に?“どうして”の意図は分からず仕舞い。
彼是何年の月日が流れたことだろう、この夢を見始めて。
夢占いや夢診断。心理学の本ばかりが本棚を埋めてゆく。正直言ってカウンセリングもうんざりだった。
段々、眠る時間も短くなって、仕事だけが増えてゆく。僕は何処にいるのかも分からなくなってしまいそうで、それが怖くてワザとせかせかしてみる。一人きりで部屋にいるのが嫌で、偶の休日を徒に公園で過ごす。
走る、走る、走る。
ここはどこ?知らないところ。何もない。
“ぼくは…どうして…?”
息が苦しい。僕はこのまま窒息死してしまう様な、寧ろそうなって欲しい様な感じがして、力を抜いた。止まる、のではなく、その場に崩れ落ちるように。
がくんっ
しかし、それに反するように突如体が強張って、
ビクンっ
全身が痙攣した。途端、がばっと飛び起きた僕はひどい悪夢に魘されていた子供みたいに冷や汗をかき、心臓はいつかの体育館裏で告白したときの様に高鳴り、息は過呼吸に近いほどだった。体中がまだ小さく痙攣している。あの子の葬式の時みたいに涙は止めどなく流れていく。
「う…うぁ…うぁあぁぁぁぁあああぁぁぁ…!」
忘れていたみたいに、久々に声を出して泣いた。大人気なく、子供みたいに。その後はいつ眠ったかわからない。
これまた分かりにくかったらごめん。言葉の使い方とか、誤字とかあったら御免だけど↓
―――――――――――――――――――
走る、走る、走る。
ここはどこ?知らないところ。何もない。
“ぼくは…どうして…?”
息が苦しい。僕はこのまま窒息死してしまう様な、寧ろそうなって欲しい様な感じがして、力を抜いた。止まる、のではなく、その場に崩れ落ちるように。
がくんっ
しかし、それに反するように突如体が強張って、
ビクンっ
全身が痙攣した。途端、がばっと飛び起きた僕はひどい悪夢に魘されていた子供みたいに冷や汗をかき、心臓はいつかの体育館裏で告白したときの様に高鳴り、息は過呼吸に近いほどだった。体中がまだ小さく痙攣している。あの子の葬式の時みたいに涙は止めどなく流れていく。
「う…うぁ…うぁあぁぁぁぁあああぁぁぁ…!」
忘れていたみたいに、久々に声を出して泣いた。大人気なく、子供みたいに。その後はいつ眠ったかわからない。
走る、走る、走る。
そこは夏祭りだった。賑やかな周囲をまるで霊体みたいに駆けてゆく。ずっと、ずっと。気が付くと屋台の立ち並ぶ華やかな道を外れて、寂しげな原っぱを駆けていた。夢中になっていると案の定。
こつんっ
何か固いものに躓いて、僕は前のめりに。咄嗟に出した片足は地面を踏み外し、勿論それは寝ている僕が踏んばる“何か”がないからなのだろうが、兎に角足がぴくりと痙攣し、その不快感に目を覚ます―
…筈だった。
けれども、踏み損ねた足はそのまま土にのめり込んで、僕の体はぐるりと回る。そこは差し詰めウユニ湖の様で、星空が足元でパシャリ、パシャリと跳ねていた。
僕は未だ、走り続けていた。だが、相変わらず。息はあがっているものの、喉の渇きも、体の痛みも感じなかった。先程僕を支配していた“不安”も、忘れてしまった。後ろを振り向くことはできない。僕は唯、前だけを一点に見つめて走り続けた。そうすることで、この塵の世界から抜け出せるような。何かが見えるような気がしたから、だと思う。
突然、背後から小さく水音が聞こえはじめ、その音は段々と近付いていた。
パシャ、パシャ、パシャ、パシャ、バシャ、バシャ、バシャ、バシャ、バシャン!バシャン!バシャン!!
僕は無意識に目を硬く瞑って今までに増して懸命に走った。その正体の解らぬ音から逃げるように。それが何かなんて全く知りもしないのに。
キラっ
偶さか、目を開いた刹那飛び込んできた僕の前を先導する白い少女。先を駆けて行く少女の尾を引くように星屑の欠片らしき純粋な光の粒子が瞬いては消え、また新しく瞬いたかと思えば消えていった。
先程から連続して背後では水音があがっていたが、それすらも気にならなくなるほどに。僕は少女の姿を夢中になって追った。もし、この少女が僕をよりこの星屑の世界に迷い込ませる悪魔だったとしても。もし、背後の水音が僕に救いの手を差し伸べる、マリア様の手だったとしても。僕は振り向かず、一心に少女の姿を追おう。理由はない。そうしなければいけない気がしたわけでもない。
僕の呼吸は消えていた。
僕は息をしなかったが苦しくはなかった。そればかりか、体は軽くなった気がするほどだ。星空は消え、あたりは蛍火もない再び訪れた闇。背後の足音もいつの間にか消え失せ、残ったのは唯、走る僕と先程から変わらず光の粉を振り巻きながら駆けて行く少女。自然と頬が緩み、口元は笑みを浮かべ、体が震えた。頭の中は空っぽだ。鼓動すら聞こえたか怪しい。それでも僕は走る、走る、走る。少女との距離は僅か10m程…否、それより短かったかも分からない。
矢庭に少女は足を止め、振り向き、微笑んだ…様な気がした。と、言うのも、その少女に顔はなかった。少女の顔はその中心に渦巻くように黒く、さながらブラックホールのようだった。
「ひっ」
僕はそんな引き攣った声をあげながら、微塵もその少女を恐ろしいとは思わなかった。
剰え、その少女をひどく愛らしく想っていた。僕はその少女に一歩。また一歩と近寄るとその少女自身が微かに、確かに光輝いているのだと知り、透けるように白く、無垢な体を抱いた。少女は何も言わずにその抱擁を“気をつけ”の姿勢のまま受けた。その体はひやりしていて、火照った体に心地よい。
その少女、何も言わぬままその姿は徐々に滲み、掻暮、硝煙のように闇に溶けた。
「…待って」
掠れた泣き声は再び喉の渇きを訴えた。
「待って…!!」
零れた涙らしき雫は常識に捉われて下に、下にと落ちてゆく。足元で聞き厭きた水音がして、
ぴちゃんっ…
僕は闇の中に崩れ落ちた。足元に付く筈だった両手は闇に呑み込まれ、僕の体はくるりと回った。ビクンとする痙攣の感覚が欲しくて堪らないのはいつ振りだっただろうか。僕はうんざりとした心内でいい加減見厭きた驚きの表情に目を見開いて変わる景色を茫然と眺めた。
伸びた雑草。点々と辺りを照らす蛍火。満天の星空。
― あぁ、ここだ。
はしゃぐ子供の声がして、その方を向く。
「あれがアルタイル。で、ベガで、デネブの筈だ。」
雑草の中に寝そべって、頭を合わせて天を仰ぐ3人の子供。円形の星座標と分厚い図鑑の様なものを抱いた少年。
「うわぁ~!」
双眼鏡を首から下げた麦わら帽子。そして…
「きれい…」
白いノースリーブのワンピースに身を包み、星空に手を伸ばす少女。どれも、知っているものだった。
少年少女はこちらに気づく様子もない。僕もつられて天を仰ぎ、手が届きそうなほど鮮明な星達に魅了された。
忘れていた感覚。忘れたくなかった感覚。大きくなれば、この星達に手が届くと思っていた。早く大きくなりたかった。でも、年を重ねるごとに、その距離を思い知らされて。天に手を伸ばすのは滑稽に感じてしまう。背伸びをしていたあのときを振り返り、懐かしんで、羨んでいる。
輝いていた日々はセピア色に。瞬いていた未来は灰色に。振り返る今日は透明に。
無邪気な心は純粋さと共にどこかに置き去りにしてしまったようで、明日、やりたいこともなく唯過ごしてゆく。僕は、どうしてこうなってしまったんだろう。
「あっ!」
“僕は…どうして…?”
僕は漸く合点がいって呟く。
「わかんないよ…そんなの…」
すると、星に夢中だった僕…星座図鑑と座標を抱いた僕がこちらを向いた。そこはいつかの雑草の中で見た星空の下。蛍の灯火とヒグラシの声に見つめ合う僕たち。
「…ねぇ、どうして…?」
徐に口を開いた“僕”は強く、図鑑を抱きしめた。僕は何も言えずに狼狽えるばかり。“僕”は繰り返す。
「ねぇ…どうして…?」
次第に溢れる“僕”の涙。僕の涙の跡はとうに乾いて、その周辺の皮膚は引き攣っているような感覚を伝える。間を詰めることをしない僕たちは、唯。“僕”の堪えた嗚咽を木霊させて。結局、僕が応えたのは
「火に飛び込む虫のように、光を信じてその熱さを忘れるような僕は居なくなってしまったから…」
と、見当外れも甚だしい、泣き声。泣き虫な僕たちはいつかその涙を隠してしまうけれど、今。この瞬間だけは。“僕”は零れた涙を腕で拭って、
「でも、僕は…。もっと星が見たかった…!」
上擦った声をあげると暫しの間俯いて鼻を啜り、
「…それが、僕の選んだ道ならば」
と無理に笑うと踵を返して蛍火の間に消えて行った―
眩しい朝日。遠く、小さく。雀の声がする。時刻は午前8時。安定した呼吸。鼓動。体は今までにない程リラックスしていて、僕は唖然としたまま乾いた涙の跡を洗い流した。柔らかなタオルで顔の水滴を拭い、鏡を見る。不図、“僕”が微笑んだ気がして、首を振ると身支度を整えた。用意した辞表を破くと屑籠に放り、鏡に無理に笑って見せると家を出た。
ごめんしろたん。わかりにくかったら…。(起きてるかな?)
「夢の話」
彼の小さい頃のことは大体が周りから聞いたことのイメージで成り立っている。勿論例外もあって、その例外の一つが夢だった。彼の幼い頃の記憶というのは“どんな夢を見たか”が殆どだ。…あぁ、僕の言う「夢」とは眠る間に見るもの、ということで間違いない。
彼は別によく眠っている子供というわけでもなかった。しかし、彼はよく夢の話をして笑った。彼の拙い言葉は、周りの人たちにまるで彼が夢の中の住人であるかのように思わせた。そしてクラスメートがつまらない冗談を言うと
「ははっ、長靴ジムのギャグの方がまだマシだったよ?」
なんて言うのである。
今思うと、彼は本当に夢の世界の住人だったかもしれない。
僕は次第にそう思うようになった。夢の中は彼のもう一つの居場所なのかもしれない。彼の夢の話は変わりはしているものの、全てが滅茶苦茶ではない。夢の住人はいつも決まっていた。見た目も人格も何もかもがいつも同じ。彼のことを快く夢の世界に招き入れて、一緒に紅茶とクッキーを食べて。彼は
「現実世界よりずっと夢の中の方がいい」
と言ったかと思うと年を重ねるごとに段々眠る時間が多くなっていった。
彼は人間なんかよりよっぽどつまらない冗談を言う長靴のジムや挙動不審な警察官のジャックの方が好きだった。自称妖精のナンシー。一見真面だけど、嘘つきのブラウン。後はそう…。偶にしか来ないけど、彼より数年ばかり年下の女の子。確か、名前はジーニーだったかな。彼はその女の子が嫌いみたいだったから、あんまりその子の話をしたがらなかった。
そうして彼はやっと。眠ってそのまま目を覚ますことがなかった。
僕は安心していた。夢の中で会う彼は現実で顔を合わせた時よりずっと幸せそうだったから。彼も僕のことを夢の中の住人として扱っていたし、僕も似たようなものだった。
「やぁ、ニック。あっちはどう?」
「うーん。退屈だよ。」
「ここにいればいいさ。」
「でも…」
「?…何かあるかい?」
言われてみればそう、僕の生きる意味なんてないんだ。毎日夜になるのを待ってる。
「ううん。なんにも」
彼は二カリと笑った。
「じゃあ…おやすみよ、ニック」
僕は瞳を閉じた。夢の世界の一部になって、僕は「真面目なニック」と呼ばれた。彼も気づいたら「お眠なジェームズ」。
ジーニーは帰ってこなかった。でも…
「こんにちは…」
『やぁ、いらっしゃい。ジョン。』
僕の…僕たちの世界には新しいお客さんが来る。新しい友達。早く眠って、愛においで。夢においで。
Good night.
えっと…
大人になると、子供の頃の感情を忘れてしまうことって、良くありますよね。
私も、「どうして小さい頃はあんなに楽しかったんだろう」っとか、最近すごく思うようになって。(未だに不明)
大きくなっていくに連れて、現実を思い知らされるから、どんどん心がからっぽになっていくような気もしますね(´・ω・`)
このお話の主人公みたいに、こうして気づくことができれば、いいのになって思ったりもします…(´▽`;)
では次↓
あぁ!感想書こうと思ったんですけど、ちよっと用事が出来たのでまた後でかきますね!
うん。大人になることって良いことなのかも知れないけれど、そういう気持ちがなくなっちゃうのは少し寂しいよな…。
希望を失くさず、輝きを失くさず。大人になるって難しいと思う…。
おk!てかもう、感想言ってもらえるだけで嬉しすぎて嬉しすぐるよw
つまんね。ケツの穴ほじってた方が114514倍面白いわ
じゃあこんな粗末なもの見てないでケツの穴ほじってれば良いかとww
それをわざわざ言ってくれるあたり、ツンデレさんなのかな?w
お尻の穴をほじって何が楽しいのよ?
それは理解し難いが、ここまで読んでくれてそれを言ってくれたのだとしたら凄く嬉しい。
145,143含むこんなものを読んでくれてる皆さん≫
書き上がり次第投下するのでこれからも宜しくお願いします!!
お久しぶりです。
※夢の話。(いやぁ恐かった…)読んでる方は面白くないと思うけど…それでも読むなら…↓
『日本都内で、遂にジギー病発病者が出ました ー』
最近人気らしいアナウンサー(♂)が深刻そうな…いや、実際深刻なんだけど。顔をして読み上げた原稿の内容に
「ほへー、大変だねぇ…」
なんて千葉住みの癖に呑気なこと言ってやがるのは残念ながら俺の妹なのである。コーヒーを飲むその表情は“特集!動物の赤ちゃん”を見ているときと完全に一致、実に好かない残念な妹である。と言っても、俺も興味なさげな締まりのない寝起き顏だ。…さすが兄妹。
ジギー病とは、外国で流行していた病でゾンビ病とも呼ばれる。感染した者はまず体がだるくなり、過呼吸になって、意識が朦朧とし、一時的に脳がウイルスに支配される…らしく、人に噛みついたりする。ウイルスっていうか寄生虫に近いよなぁ…俺意見。まぁ、そんな感じで感染していく病なんだってさ。因みに、空気感染も稀だがするらしい。
しかし、学校には行かねばならない。
「じゃ、行ってくるわ」
「おいおい。、同じ学校なんだし一緒行こうよ」
「あー、うん。いっか…。」
今年高校に上がった妹と一緒に家を出る。並んで歩くのはこの歳でこれは珍しいらしいが、歳も近く小学校から俺ら兄妹はこんな感じだ。
「じゃねー」
「あー 」
果たして俺の妹は本当にJKなのだろうか。朝、兄に向かって「じゃねー」と手を振るのはあの時、小学生だった妹と何が変わるだろう?…何も変わっていないように思う。
さて、漸く夢物語は進む。(前置きが長かったね…ごめん)
五時限目の授業だった。家庭科の授業で四階にある家庭科室で作業しているときだった。 わなわなと震え出した友達が小さく呻いた。いつもおちゃらけている奴だったから、ふざけているのだと思わなかった俺は夢の中では優秀らしい。
(ジギーだ…)
そう直感した俺は後退りする。俺の背に冷たい窓が張り付いた。声を掛けた男子生徒に震えていた友人が噛みつく。実に気色悪い絵面だ。
「三中!窓開けて出ろ‼︎」
あっちゃまいー女子が俺に言った。(さんなか、じゃないっすよ。興奮なんかしないよ。…いやマジで。)
俺は遅々たる手にイラつきつつ窓を開け、アルミサッシに手を掛けて気づく。
(…俺、高所恐怖症だった)
しかし、俺の手同様遅々としている暇はない。窓際の生徒たちが次々とベランダからダイブ。(夢で良かったね…。怪我しちゃうよ、死んじゃうよ。だって四階だもん。)俺もガクブルながら仕方なくベランダに出る。下、コンクリーだよ?よく降りるよね、みんな…。猫猫言われる俺だが、足から着地とかねーよ。死ぬよ。
そんな言い訳ぶつぶつ零しながら時間だけが過ぎてゆく。家庭科室は理性の持ち主ゼロで、まるでミラ・ジョボウィッチになった気分だよ。手ぶらだけど。
「陸、来い‼︎」
(りく、じゃないっすよ)恐る恐る下を見ると最も信頼出来る(人としてね)友達が両手を広げている。
心遣いは嬉しい。でも、
(無理だよ…)
しかし、決心はついた。…ありがとう。
息を飲み。ベランダの手すりに足を乗せ、蹴る。咄嗟に目を瞑り、自分の体に這う風の不快感、浮遊感に耐える。
地面に着くのはあっという間だった。否、正確には地面には着かなかった。流石夢、見事に友達の腕の中に着いたのだ。とは言っても、俺は勿論友達にかなりの衝撃が走る。
地面に背をつけた友人の制服は背の部分が少し破れていた。
「ありがとう…」
「あぁ。」
どこまでもクールな友人。もし俺が女なら惚れるね。
それから数日後。場面は変わり放課後の教室。どうやら家庭科の課題が終わらなかったらしい俺と少数のクラスメート。時期が重なったらしい後輩たちがいる。
「ブォーン」
聞こえてきた音はユーフォニアム…いや、チューバか。
すぐ近くに音楽室があるし、吹奏楽部だろう。しかし、ここでも冴えてる俺は思った。
(嫌な予感がする)
そして即座に窓を開け、
「お前ら、こっから出ろ‼︎」
と叫んだ。途端、タイミングよくドアを乱暴に開けて入ってきた生徒はジギー病だった。息を荒げて近い子に噛みつく。
「早く逃げろ‼︎」
俺は呼びかけたが後輩たちは動かない。ジギー病者が増えてゆき、痺れを切らした俺は手前の生徒の腕を引き、ベランダからダイブした。足がジンジンする…足から着地したことを遅れて理解した。
そこから駆け出して転け、目が覚めるー
かと思いきや、豪快に転んだ後、助けた後輩に見捨てられつつ再び校外に走る。教室で居残りをしていたクラスメートに追いつき、胸を撫で下ろした。
あれ、なんだか体がだるい…。
終わり。
あけましておめでとうございます。
(今年も宜しくね)
090 3301 5160
知らねえわカス
俺もそう思うw我ながらつまらないことしたよwwwwww
…で、その番号に電話すればいいのかな?w
『萬月哀歌 (まんげつあいか)』
哀しくても、哀しくても、泣かないで。
辛いくても、辛くても、めげないで。
苦しくても、苦しくても、逃げないで。
きっと、必ず。
幸せは巡ってくるから。
笑って、笑って。
「私は幸せ」
って。そう言ってみれば ほら。
哀しいことなんてどうでもよくなるでしょう?
だって世界はこんなにも素敵に輝いて見える。
目を開けて、顔を上げてみれば ほら。
空には虹が架かってる。
泣いているのはもったいないよ。
涙で視界をぼやかせて、素敵な一瞬を見逃してしまうのはもったいない。
だから、笑って。笑って。
世界はこんなにも綺麗なんだから。
人の悪いところを気にするんじゃなくて、良いところを見つけてみようよ。
自分の欠けているところを嘆くんじゃなくて、満ち足りているところを褒めてあげようよ。
そうすれば ほら。
あの子はあんなに素晴らしい。
あなたはこんなに素敵だって、気付けるでしょう?
笑って、笑って。
あなたの笑顔を私に見せて。
あなたが笑うとこの世界はもっと素敵になっていくの。
だから、笑って。笑って。
長い夜でも明日は来るから。
でも。どうしても哀しくて、辛くて、苦しいときがある。
誰も信じられなくなるときがある。
自己嫌悪で消えてしまいたくなるときがある。
そんなときは時が満ちるのを待つんじゃなくて、じっとしているんじゃなくて。
そんなときこそ、窓を開けて、大きな声で叫んだっていいでしょう?
「私は幸せ」
って。笑って、笑って。そう唱えるの。
そうすればいつかきっと、幸せは巡ってくるから。
笑って、笑って。
「私は幸せ」
って、そう言ってみれば ほら。哀しいことなんてどうでもよくなるでしょう?
目を開けて、顔を上げてみれば ほら。空には虹が架かってる。
だから、笑って。笑って。
世界はこんなにも綺麗なんだから。
笑って、笑って。
あなたの笑顔を私に見せて。
あなたが笑うとこの世界はもっと素敵になっていくの。
だから、笑って。笑って。
長い夜でも明日は来るから。
哀しくても、辛くても、苦しくても。
「私は幸せ」
って。笑って、笑って。そう唱えるの。
そうすればいつかきっと、幸せは巡ってくるから。